【事例】統合失調症で障害基礎年金1級 60代女性

統合失調症 障害年金受給事例

障害年金受給の概要

【傷病名】統合失調症
【性別・年齢層】女性・60代
【結果】事後重症で障害基礎年金1級
【エリア】根室・中標津地区

相談から請求までのサポート内容

ご本人様は30年ほど前から統合失調症を患っておりました。家族での介助が難しくなり、介護サービスをうける手続きのためご主人が役場を訪れた際に、当センターのチラシを見つけ、初めて障害年金という制度があることを知ったそうです。受給の可能性などについてご相談をいただきました。

ご主人からご本人様の様子をうかがったところ、家事や身の回りのことが一人ではできず、他人との意思の疎通もできない状況でした。身体に触れられることにも抵抗を示され、介護サービスをうける際も、非常に時間がかかっているようでした。日常生活に大きな支障が出ていることは疑いもなく、すぐに申請することをおすすめしました。

問題は初診日の証明でした。
ご主人も相談前に障害年金について調べていたようで、初診のA病院が廃院して困っているとのことでした。以前、障害者手帳を申請した際の診断書のコピーをお持ちでしたので、記載内容を確認したところ、A病院で「統合失調症」と診断されていました。しかし、A病院よりも先に、B病院で受診していることも記載されていました。B病院に確認したところ、幸いにもカルテが保管されておりました。受診状況等証明書の作成にも快く応じてくださり、無事に初診日の証明をすることができました。

受診中の病院のお医者様もとても協力的で、すぐに診断書を仕上げてくださいました。ご主人の対応も早く、予定していた月よりも前に申請することができました。

請求の結果

障害基礎1級で受給が決まりました。

この事例の特徴

障害年金を知らなかったために初診日から30年以上経過しており、初診日の証明に時間がかかることが予想された案件でした。
※結果としては、ご依頼人が過去の提出書類をお持ちだったこと、そこから本当の初診日がわかったこと、病院が過去のカルテを保管していたことで、非常にスムーズに申請できました。

障害年金では、“初診日”とは障害の原因となったケガや病気などで、初めて医師または歯科医師の診察を受けた日のことを指します。最初の病院では傷病名がつかず、他の病院を受診して初めて傷病名がつくことも少なくはありません。そして、その傷病名が付いた日が“初診日”であると誤解されている人も多いのではないでしょうか。

初診日が証明できずに困っている方の中には、“初診日の記憶違い”や“初診日自体に誤りがある”ケースもあるかもしれません。

「障害年金を知らなかった、本来とは違う日を初診日だと誤解していた・・・などで残念な思いをする人を減らしたい」無料相談会や勉強会を行うことの大切を強く感じた案件でした。