【事例】先天性障害(ダウン症)で障害基礎年金1級 20代男性
障害年金受給の概要
【傷病名】ダウン症
【性別・年齢層】男性・20代
【結果】認定日請求で障害基礎年金1級
【エリア】北見・網走地区
相談から請求までのサポート内容
お子様が障害認定日を迎えるにあたり、お母様からご相談をいただきました。
年金課窓口や病院の相談室に何度かご相談していたようで、障害年金の申請書類を途中まで作成している状態でした。相談・作成を始めてから数か月経過しているとのことで、ご自身での対応に不安を感じてのご依頼でした。
早速、すでに作成している書類を確認すると、お母様の当時の想いがつづられていて、障害年金で必要な「できないこと、生活や仕事に支障が出ていること」についての記載はほとんどありませんでした。
お子様の当時のご様子を聴いていくと、「この頃に〇〇が出来るようになったのよ」と嬉しそうに話してくださいました。「できないこと」を思い出し、文章にしていくことは、成長を見守ってきたお母様にとっては難しい作業なのかもしれません。
「〇〇をできるようになる前は、どんなご不便やご苦労があったのか?」をひとつひとつ確認し、書類を完成させました。
また、診断書を確認したところ、実際の障害状態と違うのでは?と感じる項目がありました。お母様にもこの点についての考えを確認し、あらためて主治医の先生に日常生活についてお伝えしたところ、新しい診断書を作成してくださり、その診断書で申請できました。
実際の障害状態と異なる診断書で申請した結果、障害年金の等級に該当せず、本来は受給できる方が不支給になってしまうことも少なくありません。内容を確認し、疑問を感じる点については、先生に相談するとよいでしょう。先生が知らない事実を知ることで、診断書が変わることもあります。
※診断書は医師の診断に基づいて医学的な観点で記入されます。疑問点をお伝えしても、それらが診断結果に影響を及ぼさないと判断される場合も多くございます。
請求の結果
障害基礎年金1級で受給が決まりました。
この事例の特徴
この事例は「先天性の障害」による「20歳前請求」になります。
産まれてから成人されるまでの長い期間の病歴状況を記載する必要があるため、お母様が大切に記録してきた成長メモが大きな力を発揮しました。病歴状況申請書の作成には、こうしたメモや母子手帳、通知表、先生とのやりとりの手紙等々があると、作成の助けになります。
先天性の障害をお持ちで、これから申請の予定がある方は、これらの書類を保管しておくことをおすすめします。
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